令和2年度 消費者志向自主宣言・フォローアップ
令和2年10月
事業者名 株式会社ネオビエント
Ⅰ.理念
『ネオビエントは徳島から元気な未来を創ります』
私たちは県内外でのイベント事業、施設運営事業を通じて“新しい風”となり、“夢と笑顔”につつまれた魅力あふれる地域を創り、伝え、つなげ、私たちを取り巻くすべての人々の人生を豊かにします。
Ⅱ.取組方針
1.経営トップのコミットメント
- お客様や地域の皆様の声に誠実に耳を傾け、柔軟に対応し、満足を超えた「感動」を提供し続けます。
- 社員同士が互いに意見を言い合える環境を作るために、社員一人ひとりに誠実に向き合い笑顔あふれる企業をめざします。
- 地域にとって永年愛される企業となるために、「損得」ではなく「善悪」で行動する健全経営に努めます。
【主な取り組み・成果】
(1)設置式アンケート、聴き取り調査による改善
「あすたむらんど徳島」、「渦の道・エディ」をはじめとする施設運営では、お客様の声を運営に反映させるため、2005年4月より設置式アンケートや聴き取りアンケートを実施しています。「あすたむらんど徳島」では、弊社が指定管理事業者として運営する前から自然環境保護のため、お客様に対しても「ゴミ持ち帰り」を実践しています。乳児連れの利用者も多く、使用済みのおむつを持ち歩いたり、持ち帰るのに異臭がするため施設で処分してもらいたいという意見がありました。回収方法、臭い対策、設置場所の選定等について協議を重ね、令和元年6月から園内4カ所に「おむつ回収BOX」を設置し、利用者から喜ばれています。また、「トイレの改善」を求める声に対して、園内の多目的トイレ全箇所に温水洗浄便座を設置(平成31年2月)、「喫煙所が多い」という声に対して健康増進法改正に合わせ園内4カ所に削減しました(令和2年4月)。「渦の道・エディ」では、授乳室使用の要望が多かったことから、エディの倉庫を改良し、授乳室を設置しました(平成31年3月)。施設の利用者だけでなく、鳴門公園に来られた方も利用されており、鳴門公園内の子育て支援施設としての役割を果たしています。お客様の意見を取り入れ、改善した内容については施設のHPで公開しています。
(2)定期的なヒアリングの実施
働きやすい職場環境になっているか、悩んでいる社員はいないか等について全社員を対象としたヒアリングを年2回実施しています。経営者もヒアリングに同席し、職場の問題点や会社への要望などを聴き取り、改善を行っています。2020年上期のヒアリングでは、新型コロナウィルスの影響で休業していた社員もいたことから、「コロナ禍における健康面での心配はないか」「家族の状況はどうか」等の質問項目を追加し、それぞれの社員との想いを共有しました。
【令和2年度上半期 ヒアリング項目】
- ①今の仕事内容(業務)について教えてください(コロナ禍において業務は変わったかどうか?)
- ②現在のモチベーションは?モチベーションが上がっていないとすればその原因は何ですか?
- ③今悩んでいること、困っていることはありますか?(人間関係、仕事内容など)
- ④コロナ禍において健康面で心配はありますか?またご家族の状況はどうですか?
- ⑤資格取得支援制度があるのはご存じですか?今まで活用しましたか?今後活用する予定はありますか?
- ⑥会社への要望があれば教えてください。
2.コーポレートガバナンスの確保
- 消費者の要望に基づき、私たちが何をすべきか見直しを図り、毎年経営指針書を作成し、年2回の社員総会(経営指針発表会・中間報告会)を開催し、同じベクトルに向かいます。また、定期的に会議や社員ヒアリングを通して課題を捉え、同じ危機感・共通の価値観を持ち、改善を図り続けます。
【主な取り組み・成果】
(1)経営指針発表会等の開催
毎年3月に経営指針発表会、10月には上期の振り返りとそれを踏まえた下期の目標を発表する中間報告会を開催しています。毎回、経営指針発表会では作成された経営指針書をもとに、今期の方針発表、理念に沿った目的により構成された部門(魅力発信部、感動創造部、環境構築部、共歩共育部)での今期の基本方針や具体計画の共有を図っています。
その中で、弊社が入会している、全国組織の中小企業家同友会全国協議会が作成した「企業変革支援プログラム」に基づき、毎年、全社員で「自社の定期健康診断」を行っています。
「企業変革支援プログラム」とは自社の事業領域や経営の仕方、社員との関係など自社と経営者自身の立ち位置を再確認し、環境変化を的確にとらえ、「地域に貢献できる良い会社」として変革するためのプロセスが記載されているものです。
すべての項目を数値化することで診断を行っていますが、特に弱い項目・強めたい項目に絞って上記4部で取り組むこととし、毎年数値で把握することで改善に努めています。
例えば、魅力発信部(営業・広報チーム)ではここ数年「顧客満足度の把握(どうすれば顧客が満足するか?)」「市場・顧客の変化と顧客ニーズの把握(市場の変化を把握する)」という2項目に特化して取り組んでいます。
【企業変革支援プログラム「市場・顧客の変化と顧客ニーズの把握」のページより】
全正社員が一年間の取り組みについて、各項目の現在の状況を数値化(0~5点)し、平均点5点をめざします。平成30年度は平均3.03でしたが、令和元年度では3.22に目標を達成しました。平均5点をめざし頑張っています。
各部の項目も同様に目標数値を設定し、各チームで取り組み、検証・改善を繰り返すことにより、サービスレベルの向上に努めています。
(2)評価システムを使った会社の考えの共有
会社全体で足りていないと思われる行動基準や各社員の課題を克服するため、継続的に社員の成長を支援する評価システムを平成28年4月より導入しています。行動目標は、経営指針発表会で示した方針に沿って各社員と評価者が自分の組織や各社員の課題・達成レベルを合致させ、協議のうえ目標を設定、各部署で達成すべき数値目標も設定します。直属の上司が一次評価者、幹部社員及び経営者が二次評価者となり、目標設定と評価との間の期間に実施する中間面談では「掲げた目標がどの程度達成できているか」、「達成するためにどのように行動していくか」を評価者と話し合い、半期毎に評価した評点は賞与に反映させています。社員の平均行動目標は、平成30年度が50点満点中33.5点であったのが令和元年度は34.1点となり、目標達成に向けた行動に変化が見え始めました。
(3)定期的な会議の開催
各部署・施設においては目的に合った会議を開催し、検証・改善を図り、継続的に業務改善を行っています。
情報共有(検討)を目的に朝礼(毎日/士気を高め速やかな情報共有)、役職者会(毎週/運営状況の進捗確認・共有・見直し)、運営会議(月1回/営業目標・成績の確認や運営面の協議、検証・改善)を開催しています。また、情報収集・共有(問題提起)を目的に安全衛生検討委員会(月1回/〈重大な〉事故・災害の未然・再発防止、衛生管理の推進)、サービス向上委員会(月1回/アンケート等の結果分析、改善・対応策の提案、顧客満足度の向上)、一歩前チーム会議(月1回/基本接遇・身だしなみの再点検、社員のモチベーションアップ)、整理整頓チーム会議(月1回/園内・職場の美化整備、業務効率の向上)を開催しています。緊急時には対応策を検討・協議し、意思統一を図る緊急幹部会を適宜開催しています。
3.社員の行動基準
- 素直な気持ちで他の者の意見・個性を尊重します。
- 常に好奇心と向上心を持ち、自らが成長するために学び続けます。
- 誠実な考動(こうどう)で信頼し合える豊かな人間関係を築きます。
- 豊かな発想力と情熱で新たなことに挑戦し続けます。
- 自分と仲間を信じ、未来に誇れる「最幸」の歴史を創ります。
【主な取り組み・成果】
(1)プラチナくるみんの認定
次世代育成支援対策推進法に基づくプラチナくるみん認定企業として、令和元年6月17日付で認定されました。両立支援の取り組みとして、小学校就学前までの子を養育する社員が利用できる育児短時間勤務制度や要介護状態にある家族を介護する社員が利用できる介護短時間勤務制度を導入しました(平成29年9月)。また、参観日や運動会などの学校行事等の子育てや介護との両立、自分の趣味や自己啓発に必要な休暇として半日単位で利用できるワークライフバランス休暇(3日/年)を設けました(平成30年4月)。
(2)長時間労働の削減に向けた取組み
施設運営など各事業所の総務系社員で構成された横断的な組織「環境構築部」により平成25年度より労働時間の削減に取り組んでいます。ノー残業デーの実施や、残業時間の部署別・個人別の管理、残業時間の多い部署・社員へのヒアリング及び指導を行うことで残業時間も減少しました(月平均残業時間 平成25年実績20時間→令和元年度実績10.6時間)。
(3)資格取得の促進
資格取得補助金制度を導入しており、防火管理者、イベント業務管理士、家庭動物管理士、食品衛生責任者、溶接ほか様々な資格取得に繋がっています。その中で会社への貢献度が高い資格は資格手当を支給しています。平成30年には社員が高所作業車の資格を取得、高所イルミネーション取付作業を外注せず自社で行うなど、経費削減にも繋がり、社員が自信を持って業務に取り組むことができています。令和元年度の資格取得補助金申請件数は3件であったため、下期のヒアリングで若手社員を中心に取得を働きかけた結果、令和2年度上半期での申請件数は4件となりました。
(4)社内講師による実務研修制度(単位制度)の導入
社員のスキルアップと会社全体のチーム力の向上を図るため、中堅以上の社員が長年弊社で培ったスキルを若手社員に伝える社内講師による実務研修制度を導入しました(令和元年7月)。研修内容は、パソコンソフトや実務(経理事務、営業訪問のマナー・トーク手法、広報手法など)に直結するものとし、講師は3単位、受講者は1単位取得としています。単位の多い社員は3月に開催する経営指針発表会で表彰しています。
(5)ワークライフバランス委員会の活動
平成28年度に社内の幅広い年齢層で構成された「ワークライフバランス委員会」を立ち上げ、業務の標準化や効率化の検討や休暇取得促進について協議・検討しています。これまで男性の育児休暇取得に関するアンケートを実施、制度について十分理解できていない社員がいたため、チラシを作成し取得を促進しました。結果、男性社員1名の育児休暇取得につながりました(平成30年9月から平成31年2月まで取得)。
【男性の育児休暇取得者募集のチラシ】
4.消費者の声を活かすしくみ
- 施設運営における日々の反応・意見、アンケート、SNSでのご意見等で収集したお客様の声や社員による「事故・トラブル・クレーム報告書」「ヒヤリハット報告書」等などを活用し、自社社員で構成された組織(サービス向上委員会・安全衛生検討委員会等)により改善を図り、自社・各施設のHPで公表し、よりよいサービスの提供に努めます。
【主な取り組み・成果】
(1)あすたむらんど徳島
あすたむらんど徳島においては、事故・災害の未然・再発防止と衛生管理の推進を図るため、安全や衛生面での要望、怪我などトラブル発生時の改善策を協議・決定、実施後の再評価そして改善を行う安全衛生検討委員会を月1回開催しています。「事故・トラブル・クレーム報告書」や「ヒヤリハット報告書」を活用し、「ベンチ座面が捥げていてけがをする可能性がある」「吉野川めぐりの両駅でハチをよく見かける」「授乳室のドアが勢いよく閉まる」等スタッフや委託業者等が発見したものについて速やかに対応し、事故を未然に防いでいます。危険個所を察知し、速やかに改善してきた結果、ヒヤリハット報告件数は、平成30年度は79件であったのが、令和元年度は45件に減少しました。
【あすたむらんど徳島大会議室(朝礼会場)のホワイトボード】
(2)渦の道・大鳴門橋架橋記念館
渦の道と大鳴門橋架橋記念館では、利用者ニーズの分析及びサービス向上策を検討するため、運営会議を月1回開催しています。平成30年度にスマートフォン決済「ペイペイ」「アリペイ」を導入しましたが、限られたお客様しか利用できなかったため、クレジットカードや電子マネーなど多くの決済手段に対応可能な「エアペイ」の導入に向けメリットやデメリットを約半年掛けて会議で検証しました。令和2年4月より導入した結果、9月末までの半年間で8,685人の利用があり、利用率は前年上半期のクレジットカードとキャッシュレスサービスの利用よりも6%上回りました。また、チケットを事前購入したいという要望に対応するため、渦の道HPから、購入できる仕組みを会議で検討し、観光体験情報サイト「asoview!」を経由した、電子チケットの販売を令和元年8月から開始しました。お客様にとって、窓口でのチケット購入の煩雑さを省ける点や事前に電子チケットが購入できる安心感等など時代に合ったチケット販売ツールを導入し、令和2年9月末までに3,970人の方に御利用いただいています。
(3)川口ダム自然エネルギーミュージアム
川口ダム自然エネルギーミュージアムでは運営上での課題やアンケートや来館者の意見を基に要望やクレーム事項の改善策を協議し、レベルアップを図るためサービス向上委員会を月1回開催しています。「新しいものづくりイベントを実施してほしい」との声には委員会で定期的に新規メニューを考案、休日には複数のメニューが体験できるようにしました。お客様からは「毎月の工作を楽しみで来ています」とのお声をいただきリピーターの増加につながっています。 また、少し凝った工作を実施することでお子様だけではなく大人のお客様にもお楽しみいただけるようになりました。
また、団体予約時に問い合わせが多い「施設での過ごし方」や「周辺にどのような施設があるか」については、遠足や子ども会など目的別に検討のうえ「利用事例」としてホームページに掲載しています。「遠足の計画の参考になった」、「サイエンスショーのメニューを事前に知ることができた」などの意見をいただき、利便性の向上につながっています。
お客様の意見を取り入れ、改善した内容については施設のHPで公開しています。
【HPにて「利用事例」を掲載(川口ダム自然エネルギーミュージアム)】
【HPで改善内容を公表(あすたむらんど徳島)】
5.消費者・社会の要望を踏まえた改善
- 未来を担う子ども達の成長を願い、創造力を搔き立てる新たな科学普及事業や体力増進につながるイベントの造成に努めます。・地球環境に配慮し、二酸化炭素排出量・廃棄物・水使用量・化学物質使用量の削減、リサイクルの推進、自然保護を学ぶ環境イベントの実施、清掃活動を行います。
【主な取り組み・成果】
(1)科学普及事業
①あすたむらんど外部有識者委員会での評価・改善
あすたむらんど徳島では平成30年5月に県内4大学の教育系・科学系教授、県立総合教育センター職員、全国の科学館でのアドバイスを行っている科学コミュニケーターの方を委員とし、あすたむらんど徳島子ども科学館、プラネタリウム、体験工房他園内での子ども達への学習につながる事業に対しての評価を行っていただく「あすたむらんど外部有識者委員会」を設立しました。時代のニーズや学校現場での要望などのご意見をいただき、子ども達の学習効果、運営手法(指導方法)などの意見を聞き、改善を図ることで、より各事業のブラッシュアップを図っています。
例えば、いただいた意見より次のような改善を図っています。
ア.「キッズ科学教室 アドバンストコース」
~学年に合わせた実験教室ではもの足りない児童がより高度な知識を吸収することができる実験教室の開催を行うことで、関心層がより深い「探求層」へと成長しています。
イ.体験工房での工作に限らない多彩なモノづくり
~モノづくりに興味をもってもらうために、最近流行の「和菓子づくり」や食品サンプルづくりなど、身近に感じるものから体験していただくことで、他の工作教室など「自らの力で何かをつくる」ということに興味を持ちだす子どもも増えています。
②宇宙への興味関心を高める
21世紀は「宇宙の世紀」と言われ、時代を担う子ども達にとって「身近なもの」になりつつありま
す。その「宇宙」への関心を高めるために次のことに取り組みました。
ア.あすたむロケットフェスティバル
年末に地球に帰還してくる「はやぶさ2」実物大模型の展示およびロケット、宇宙に関する動画を上映し、ロケットについて学ぶ場を提供しました。様々な種類のロケット工作やペットボトルロケットの発射体験が行える場を用意し、子供たちが体験することで、ロケットや宇宙開発、モノづくりへの興味関心を深めていただける場を提供しました(令和2年2月、3月)。
イ.「宇宙の日」記念行事
青少年を中心とする一般の方々に宇宙開発について興味・関心を持ってもらうため香川大学の松村教授を講師にお招きし、ブラックホールをテーマとした講演会を開催しました。100名を超える参加があり、質疑応答では参加者から時間内に収まらないほど多くの質問があり宇宙開発への理解を深めていただけました(令和2年1月)。
③ロボット
ロボットと共存する時代になりつつある今日、「ロボット」づくりを通して身近に感じるだけでなく、将来の技術者・開発者の輩出につながることを目的として下記のことに取り組みました。
ア.全日本小中学生ロボット選手権in徳島
ロボットキット配布し、子ども達が独力で製作し、トーナメント制により競技を行うものであるが、毎年実施しているため、参加者のレベルは向上しており、子ども達の探求心の強化につながっている。(令和元年9月~11月にかけて5回実施)
(2)体力増進イベント
①「あすたむ大運動会withグルメ~とくしまのうまいもん大集合!~」
あすたむらんど芝生広場を会場に大縄跳びや綱引き、玉入れや大玉ころがし等の競技を実施し、飲食店ブースでは「とくしまマルシェ」からの出店もあり、食欲の秋を楽しんでいただけました。健康的に体を動かすイベントを通して、家族、友人、他社とのコミュニケーション形成の場を提供しました。綱引きや大玉転がしなど息を合わせる、自身の役割を考えるなどの協調性を身に着けるきっかけにつながりました(令和元年11月)。
(3)地球環境への配慮(社員の取り組み)
①エコアクション21の推進
2011年からエコアクション21を導入し、全社員が積極的に環境負荷の軽減に取り組んでいいます。エコアクション21では二酸化炭素の排出量や水使用の削減など下記の図であらわされている環境目標と活動計画及び取り組みを行っています。
取り組みにはPDCAサイクルを活用しており、社員にも計画・実行・検証・改善を図る習慣が身に付きました。また、結果として水・電力量の削減にもつながり、コスト削減にもつなげ、削減できた経費は利用者へのサービスにつながる取り組みに支出できています。
②鳴門公園周辺の清掃活動
渦の道の休館日を活用し、千畳敷のゴミ拾いを実施。漂流物(プラスチックゴミやビニール)が大量に流れ着いていました。また、毎日開館前には施設周辺の清掃活動を実施しています。
③徳島県民の環境保護への関心を高めるために
ア.環境学習(あすたむ エコカブト)
あすたむらんど徳島では、園内で出た雑草や枯葉は堆肥にして園内で使用しています。この堆肥で自然にカブトムシが育ち、森へと帰っていきます。カブトムシの採取体験を通して、命の循環と生態系について親子で学んでいただくセミナーを継続的に実施しています。
イ.環境イベント(水鉄砲散水)
あすたむらんど徳島には大小5つの池があり、年1回池の水の全入れ替えを行っています。池の水を再利用し、竹で作った水鉄砲やペットボトルで作ったジョロを使って周辺の草花や樹木に散水するイベントを小学生に体験してもらい「水の大切さ」を楽しく学んでいただきました。
ウ.環境イベント(流木再利用)
川口ダム自然エネルギーミュージアム第2駐車場で「木工体験~那賀川流木工作~」を行いました。川口ダム管理課の協力のもと、那賀川上流から流れ着く廃棄予定の流木などを使った工作体験を開催し、親子から高齢の方まで幅広い層の参加がありました。工作風景は、動画投稿サイトYouTubeにアップロードしました。
エ.第43回企画展『めぐる ペットボトルアートの世界』
ペットボトルのみで作られた生き物たちで美しい生態系をインパクトのあるサンゴ礁の海を中心に四季折々の里の風景をペットボトルアートで表現した企画展を開催しました。
企画展開催にあたっては新型コロナウィルス感染症の感染防止の観点から、これまで実施してきたような接触率の高い体験型イベントの実施は難しいと判断し、「今回の企画展は中止しよう」という意見もありましたが、リスクを最小限に抑えつつ、子どもたちの夏の思い出づくりや何かを学ぶことができる学習の場を提供したいとの思いもあり、利用者同士の接触が少ない鑑賞型のイベントの実施に至りました。メインコンテンツであるペットボトルアートはお客様から大きな反響があり、ペットボトルリサイクルについての展示や4K動画上映など多くのコンテンツが大人も子供も楽しめるものとなるよう工夫を凝らしました。
また、同時に社員が海岸ゴミの現状を把握するために県内の海岸を清掃し、実際に拾ったゴミを展示しました。来館者はプラスチックごみの量を実感し、リサイクルに対して興味を示していました。
見るだけの企画展かつアート作品をメインコンテンツとする新たな試みでありましたが、アンケート結果では「間近に生体観察ができる」「ペットボトルの再利用について改めて考えた」「海岸にこれだけのゴミがあるのか」といった意見も寄せられ、9割以上の方から「面白い」との回答がありました(2020年7月~8月)。